今回は、カナダで受けた初めての妊婦健診について書いていこうと思います。
私がクリニック(パブリック)で受けた検査や、聞かれたことをご紹介します。
検診までの不安な日々
私が妊婦健診を受けたのは、8週5日目のこと。
ちなみにクリニックの予約は、妊娠が分かったその週(5週目)のうちに済ませました。その時の詳細は、こちらの記事に記載しています。
妊娠検査薬で陽性反応を確認して以降は、もちろん生理もないし、つわりも出てきていたのですが、なにせ初めての出来事で『市販の検査薬で陽性が出ただけだしなぁ』とか『子宮外妊娠の可能性だってあるよなぁ』とかいろんなことを考えて過ごしていました。
日本ならすぐに産婦人科で診てもらえるのに…と思うと、この日までクリニックに行けなかったのは本当に不安で仕方なかったです。しかし、ここはカナダ。妊娠がお腹が猛烈に痛くなったり、出血したりしたら救急車を呼ぶしかない!と覚悟して、受診日を待つしかありませんでした。
検査内容
実際にクリニックに到着して、行われた検査や問診等を挙げてみました。
①待ち時間に看護師が行ったもの
・身長測定
・体重測定(普段の体重も聞かれました)
・血圧測定
・『From Tiny Tot to Toddler』(州政府発行の出産育児本)をもらう
→サムネイル画像のもの。コンパクトなサイズだけど分厚くて、色々書いてあります。
②医師の問診内容
・最後の生理日
・過去の妊娠歴
・子宮頸がん検査を最後に受けたのはいつか
→私は3年以上受けていなかったので、問診後に受けることに。
・病歴やアレルギーの有無
・現在あるつわりの症状
→ 制吐剤の処方を提案してもらったが、今は様子を見ることにしました。
・血液検査(遺伝子スクリーニング検査を含む)と尿検査の案内
→血液検査と尿検査は、各自で予約して別施設へ受けにいく必要があるとのこと。
・ウルトラサウンド(エコー検査)の案内。
→CLSCが予約を取って、数日後に電話連絡をくれるとのこと。
③医師の診察内容
・子宮頸がん検診
→診察台に横になり、膣に長い綿棒を入れて組織を取る検査。短時間で終わりました。
・触診(腹部、甲状腺)
・聴診(肺)
診察時間は合計1時間15分くらい。パブリックのクリニックなので支払いはなく、受付で次回(4週間後)の再診の予約だけをして帰りました。
がっかりしたこと
待ちに待った初診でしたが、正直「こんなもんか。。」とがっかりした点があります。
それは、超音波検査がなく、胎嚢を確認することができなかったこと。特に私は子宮内膜症で低用量ピルを内服し続けてきたので(妊活期間は休薬しました)、婦人科系の臓器の様子も気になっていましたが、そういった状況も何も分からないままでした。
つまり、妊娠9週目に入る直前になっても、私が妊娠しているという事実は、自宅で見た市販の妊娠検査薬だけが唯一の証拠。今はまだ、この妊娠が異常か正常かも分からない。
日本とは違って必要最低限のことしかしないだろうとは頭では分かっているつもりだったけれど、やっぱり大した検査もないまま初診が終わってしまったのはすごく残念でした。
よかったこと
初診を終えて安心した部分もあります。
それは、私の担当についてくださった若い女医さんが、すごく人当たりがよかったこと。英語ができる方で、検診は毎回彼女が診てくれるとのことでホッとしました。
出産は彼女が所属するチームがある大きな病院(車で20〜30分くらい)で行う予定。出産時に彼女が駆けつけられない場合は、同じチームの医師らでサポートするので心配ないとのことでした。
また産後は、生まれた子のファミリードクターにもなってくれるとのことで、これは本当にラッキー!クリニックは徒歩圏内なのでアクセスも良いし、何よりファミリードクターを探す手間が省けたのはとても安心です。
母として強くあらねば
がっかりもした初めての妊婦健診でしたが、振り返ると、これをきっかけに気持ちを立て直すことができたなと思っています。
もちろん、数日間はモヤモヤとした日々を送っていましたが、ある日突然『私の心配ごとはシステム上どうにもならないんだ!』と諦めたら、不思議と自分の感覚を研ぎ澄ませて、子を育てていかなければ!と決心がついたのです。
カナダの人々はこういうシステムの中で図太く妊娠・出産を経験しているんだと思うと励まされるし、もちろん日本人だって昔はそういうものだったんだと考えると、私も見習ってたくましく生きようと思いました。
この感じ、少しだけ母親らしくなった気がして嬉しかったな。
(それでもやっぱり、尿検査くらいはしてもいいと思うなぁ。想像妊娠の患者だったらどうするんだ?実際に見てもいない市販薬の結果を信頼しすぎでは?とか思っちゃいます。笑)
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