2024年の我が家の手作りおせち

同じようで違う毎日

 今年も手作りおせちで新年を迎えました。

 レパートリーは毎年同じようなもので、お豆腐で作った伊達巻、冷凍えびのうま煮、紅白なます、田作り、さつまいものきんとん、八幡巻き、筑前煮。切っただけの紅白かまぼこと、ぱっと見黒豆に見えるブラックオリーブ。
 そして、お雑煮とお餅に見立てた白玉団子、ぜんざい。お雑煮は、多めに作っておいた年越し蕎麦のつゆを使い回すチート技を使っています。お重は持っていないので、ガラスタッパーのまま食卓へ。
 本当に素朴な素朴なおせち料理だけど、海外に住んでいても結構色々と作れるもんだなと、毎年食卓に並べながら自分で感動します。
 写真を見た日本に住む妹から『日本より日本じゃん!』とお褒めの言葉をもらったのが、嬉しかったな。

 思い返せば、日本で家族や親戚と過ごす年末年始では、伝統的なおせち料理もあったけど、お寿司や揚げ物、中華風・洋風のオードブルなどなど、その他のいろんな料理でテーブルが埋め尽くされているのが当たり前だったなぁ。

 そんなことを思い出したら、この超素朴なおせちを文句一つ言わずに(彼にとっては異文化なのに)ありがたく食べてくれている夫には申し訳ない気がしてきたけれど、そんな彼の姿勢を見て「目の前の豊かさを忘れてはならないな」と改めて気付かされました。
 暮らしの環境、食べ物、周りの家族や友人に、私はとても恵まれていて、何も当たり前のことではないんだと。その豊かさに気づくことこそ、自分を豊かにしてくれるのかもしれないと。

 おせちを食べながらそんなことを考えた元旦でした。

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