先週半ば、ようやく新居へ引っ越すことができました。
カナダに入国して2ヶ月半、本当に長い宙ぶらりんな生活でしたが、これでやっと夫婦2人と猫1匹暮らしの再スタートです。
2ヶ月半の暮らしを振り返る
義実家での同居
隔離終了以降の暮らしの拠点は義実家でした。
末期癌(余命数週間)の義父ともともと情緒不安定な義母との同居は、生きるのに不自由はないものの精神的にハードな日々でした。
夫もまた、彼の父の早すぎる最期にダメージを受けると同時に、依存的な母との関係にストレスを感じており、実家ながらも心が休まらないようでした。
お互いに気が張っていたので、些細なことで衝突することも多く、とても辛い日々でした。
家探しも大変
そんな義実家を早く出るべく、車を手に入れた後すぐに物件探しを始めました。
カナダでは移民増加に伴い、不動産の需要が高まっているらしく、価格が高騰しています。
『そうは言っても、なんとかなるよね☆』と甘く見て最初のオファーに臨んだところ、撃沈。
他に10のオファーが重なったと聞き、競争率も爆上がりしていることを痛感しました。。
結局、予算を2倍近く引き上げ、10件近く内見し、許容範囲を広くしてオファーを繰り返す作戦で、なんとか今の家を購入するに至りました。
最近家を買った義姉ファミリーも、住宅予算を2倍に引き上げたと聞きました。そういう時代なのかもしれません。。。
今となって振り返ると、2週間ほどで物件を決めることができたので早い方だとは思います。
だけど、1軒に10以上のオファーが集まる激しい争奪戦の中で、穏やかな気持ちでいられるはずもなく、本当に不安な日々でした。
本当に私たちは家を買えるのだろうか?義実家を出られる日が来るのだろうか?とずっと頭をぐるぐるしていました。
しかも、オファー締切日の関係で、1番欲しい物件より先に、2番手・3番手の物件を落札する可能性もあります。
せっかくの落札が不本意なものにならないように、オファーする物件にはできるだけ優劣をつけずに考えることを意識していました。
本当に心臓に悪い日々でした。
住宅購入を通して学んだカナダの不動産事情
・内見日には多くの人が集まる。
・人が住んでいる状態でも内見日には内見できる。
・不動産のHPはタイムラグがあるので、担当者から直接情報をもらう方が正確。
・物件ごとに内見日やオファー締切日が決められているので、自分のスケジュールには余裕を持っておくといい。
・人気の物件は倍率が10倍ほどになることがある。
・売値が安い物件でも、人気が集中すると買値が高額になる。
・競争率や、オファーの締切日の関係で、1番欲しい物件が手に入る訳ではない。
家が決まってから
私たちが購入する権利を得た家は、入居日が1ヶ月後だったので急ピッチで準備を進めました。
まずは、Home inspection。専門家に家の検査をしてもらい、問題がないかを確認しました。
当時の家主と不動産担当者も同席の中で行われました。
検査結果次第ではキャンセルすることもできますが、中古住宅が主流の中で問題が一つもない家を探す方が大変なので確認の為に行いました。
(費用はこちら持ちです。$500くらいだったかな。。)
当時の家主のメンテナンス不足で起こっている問題については、費用負担の交渉をしました。
その後は、銀行での送金手続きや、住宅保険の加入、notaryでの書類手続き。
notaryには、署名と鍵の受取りのため2回行きました。
同時に、引っ越し業者の手配も行いました。
日本では大手の引っ越し業者に依頼するのが主流でしたが、こっちでは近所の引っ越し業者に依頼するのが普通のようです。
しかも、料金は時間制。
当日は3名のスタッフが作業にあたり、4時間(うち1時間は移動)で引っ越しが終わりました。
料金は$800くらいでした。
夫からは、日本の引っ越しと比べるとかなりサービスの質が低いと聞いていたのですが、今回の業者さんは丁寧でスピーディに作業してくれてよかったです。
(家の壁や家具を壊されたことがあったようです。)
新居での生活とこれから
実は、Home inspectionでかなり多くの指摘を受けたこの家。
結果を受けてメンテナンスリストを作成し、今はそれを少しずつクリアしていく日々を送っています。
寒くなり雪が積もる前に、外観や庭の問題をクリアすることが目標です。
それから、日本から送っていた船便の荷物がもうすぐ到着する予定です。
ベッドやデスク、多くの家財道具が入った荷物が届けば、ようやく日本からの移住が完了です。
新居に馴染める日を楽しみに、毎日少しずつ頑張ろうと思います。
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