【カナダ】入国時の14日間隔離体験記

隔離 インドア派のおでかけ

7月の初め、夫の母国であるカナダのモントリオールへ移住してきました。

入国時のルールである14日間の隔離を行い、先週ようやく解放されたところです。

正直言って、めちゃめちゃ苦痛で長かった14日間でした。
慣れない土地での生活が辛いのは、私のような英語下手な純日本人にとっては当然かもしれないですが、カナダ生まれカナダ育ち英語もフランス語も堪能な夫でさえグッタリしていたので、やっぱり隔離は辛いものだと思います。

今回はどんなことが辛かったのか経験をもとに紹介しつつ、今後隔離を控えている方、考えている方の参考になればと思います。

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私たちの隔離スケジュール


Day1:朝、バンクーバー空港到着。
空港内でコロナの検査を受ける。
予約していたホテルのシャトルバスで移動し、3日間のホテル隔離開始。(3泊4日)

Day2:明け方、陰性結果が出る。

Day4:ホテル隔離終了。
シャトルバスで空港へ移動。
国内便でモントリオールへ移動。
モントリオール空港着後、Airbnbへ移動。
11日間Airbnbでの隔離開始

Day8:午前中にコロナの自己検査(オンライン)

Day11:自己検査キットの集荷

Day13:自己検査キットが検査機関に到着。

Day15:夕方、私の陰性を確認。

Day18:朝方、夫の陰性を確認。
隔離終了。


隔離飯が辛い(3日間のホテル隔離)

初めの3日間は政府指定のホテルでの隔離ですが、宿泊料金はかなりお高めです。(政府は2,000カナダドル以上かかると言及)

できるだけ予算を抑えたくて、リストの中でも安めのホテル(Abercorn Inn Vancouver Airport)にしたのが悪かったのか、食事が口に合わず、毎食が試練の時間でした。

スタッフ対応は問題なかったですが、食事のせいかクチコミがすごく悪かったです。笑

昼夜こんな感じ。何かしらの肉の上にBBQソース。エンドレスBBQソース。
朝ごはんだけやたら果物尽くし


これで2人で3泊15万円。。
食事時間が唯一の変化であり楽しみなのに、苦痛で仕方なかったです。

Ubereatsもできるのかもしれませんが、チェックイン時に聞き忘れてしまったので、内線で相談するのが面倒でやめました。

ホテルによっては、商品の受け渡しにホテルスタッフの助けが必要になることもあるようです。

(基本的にホテルスタッフと対面できるのは、チェックインとチェックアウトの時だけでした)

対策


・隔離予定の際は、フリーズドライフードお菓子ふりかけなど口に合うものを持っていく。(入国後空港で買い物ができる店はありませんでした)

Ubereatsの利用はホテルスタッフが必要になることがあるので、対面で話せるチェックイン時に確認しておく。

運動不足になる

狭い部屋での隔離生活は、確実に運動不足でした。対策としてヨガマットを持って行きましたが、意欲的になれず。

わかっていながらも、運動不足のまま隔離を終えました。

ただ、ストレッチにも使えるので持っていってよかったです。良い気分転換になりました。

長時間のフライトや隔離生活で、かなり体が硬くなっていました。

気分転換という点では、個人的にお風呂に浸かるのが大好きなので、バスタブは必須項目にしておくべきだったというのが後悔ポイント。

対策
ヨガマットを持っていく。(youtubeで道具なしのエクササイズ・ストレッチ動画はたくさんあるので、マットだけで十分だと思います)

・「ゆっくりお風呂に浸かるのも気分転換になるので、バスタブがある部屋を隔離先に選ぶ。(政府指定ホテルにはバスタブがあったけど、栓がありませんでした。トラップ!泣)

仕事・勉強が捗らない

私たちが隔離で利用した滞在先は、どちらもきちんとしたサイズのデスクがありませんでした。2人ともPC作業で隔離期間を潰そうと思っていたのですが、作業場所がないのでベッドでやるしかなく、結局昼寝してしまう(→そして睡眠パターンが崩れる)という悪循環でした。

対策


・隔離期間でやりたいこと(PC作業等)に適した設備のある部屋を予約する。(テーブル・デスクや、しっかり座れる椅子があるか等)

時差ぼけが治らない

日本時間との時差は、バンクーバーが−16時間、モントリオールが−13時間です。

だけど、食べるか寝るか(しかも作業は捗らない)のハリのない隔離生活では、でなかなか時差ぼけが治りませんでした。私は10日ほど苦しみました。笑

ホテルはベランダがなく、Airbnbも地下室だったせいで窓が小さく、太陽に当たれなかったので、せめてベランダがあればなぁと思っていました。

対策
・外の空気に当たれるところに滞在する。(ベランダがあるor1軒家やコテージ等)

・潔く諦める。思いっきり好きなように過ごす。(メンタル的にはこれが大事だった)

自炊のレパートリーが限られる

Airbnbはミニキッチンがありましたが、自炊をガッツリしたい勢の私としては、冷蔵庫が小さいのがストレスでした。

時間はいくらでもあるので、コンロは1口でも問題ありませんが、冷蔵庫の大きさは大事だと気づきました。

カナダの食材は1つ1つの量が多いので、冷蔵庫がすぐにパンパンになります。

「11日間だしお金をかけたくない」と思って、必要最低限が揃った滞在先を選んだのですが、家族や友人に何度も食料調達をお願いしないといけないので、気が引けました。

Uber eatsに頼るのも手ですが、物価が高いカナダでは、日本のように気軽には使えなかったです。

ボリュームはあるので(私なら2食分)、少食の方が個人で隔離する場合は重宝するかもしれないですね。

また、カナダのスーパーにどんな食材・調味料が売ってあるのかもよく知らなかったので、献立を考えるのは結構大変でした。(パスタ用のトマトソースをスープにしたりお粥にしたり、そんなのばっかりでした。笑)

以下の写真はちょっとだけ頑張った料理たちの写真

画像2

どうしても食べたかった唐揚げを作ったり。

画像3

夫の好きなPoutineを作ったり。(フライドポテトに缶入りのグレービー、チーズをかけただけ)


調べてみると、バンクーバーに日本の食材を扱っているスーパー(コンビニ屋)があるようで、配達してくれるので事前に注文しておけばよかったと後悔しました。
実際に注文してみたのですが、1週間ほどでモントリオールにも届きました!梅ペーストやみりんなどが買えてよかったです♡


対策
・Airbnbで自炊をしたい人は、冷蔵庫のサイズを確認しておく(大は小を兼ねる!)

日本の調味料はスーパに置いてなかったりするので、事前にネット注文しておくか、アジアンスーパーで調達してもらう。

・つきのこ的欲しかった調味料:
焼肉のタレ、ポン酢、めんつゆ、カレールー、味覇。

洗濯ができない

ホテルでの3日間は洗濯はできませんでした。

Airbnbでは洗濯機と乾燥機があるのを確認して予約しましたが、共同スペースに置いてあったので利用できませんでした。(隔離中は他者との接触ができない)

これは結構大ダメージでした。

部屋内に洗濯機が設置してあるか確認しておくべきだったと後悔しました。

こういった事態に備えて、セームや物干しロープを持って来ていればよかったです。

対策


・隔離中は他者との接触ができないため、洗濯機が自室に備えられているか確認しておく。

手洗いしやすい衣類を持っていく。
型崩れしても問題ない衣類や、スポーツウェアなどの速乾性のある衣類を持っていく。

水泳用タオル(セーム)や物干しロープがあると困らない。

お金がかかる

ホテル3泊:5万円+10万円(謎のquarantine fee)=15万円
Airbnb:5000円(1night)×14日(余裕を持って借りた理由は後述⑧)=7万円
宿泊費合計22万円
(ホテルもAirbnbも安い方です)

これプラス、後半の11日間は食費がかかります。

これまで色々書いてきたように、不便な点が生活の至る所にあるので、2週間隔離のコスパは非常に悪いと個人的には思います。

私たちは移住を先延ばしにできなかったので、仕方なくこの時期に渡航しましたが、待てる方は待った方がいいのではないかと思います。

対応
・渡航計画に余裕のある方は、ワクチン2回接種者の隔離免除制度を利用して、隔離を行わずに渡航する。

隔離が延長される場合がある

ルール上、検査結果で陽性が出た場合は当然隔離延長となりますが、8日目の自己検査で陰性を確認後隔離終了ともなっています。

私たちは8日目の自己検査結果が届かなかったため4日間隔離が延長されました。

⑦で書いたように、念のためAirbnbを14日間予約していましたが、8日目の自己検査については本当に怒りやら呆れやらで気持ちが荒れました。

つきのこ的怒りポイント

・自己検査キットの集荷予約に時間がかかる
(電話が全然繋がらない。メールは返信が遅い。)

・集荷に時間がかかる
(土日祝は休み。FedExは検査当日に集荷するつもりはないらしい)

金曜日や祝日前が8日目に当たる方は要注意!

・配達に時間がかかる
(翌日到着と言われたが、翌々日に着いた)

・検査結果が出るまでに時間がかかる
(私の結果は隔離開始から15日目に、夫の結果は18日目)

・問い合わせに時間がかかる
(2時間以上待つのが普通。何時間保留音を聞いたことか)

・対応が雑
『今日中に結果が出ます』
『夕方までに連絡します』
   (→これ全部、結局返事が来ませんでした。)

という感じで、全てのことがスムーズに行かず、ああ、ここは日本じゃないんだなぁと夫と2人で悔しさを噛み締めました。泣

予定通り隔離を終了するために食材を調達してもらっていたので、食材も尽きていました。
また、いつ出られるかもわからないので、今後の予定が全く立てられませんでした。(夫は仕事も始まる予定でした)


対策
こればっかりは、運かもしれません
(同じ便で渡航した夫の友人家族は、集荷・結果報告は滞りなく行われました)

しかし、一方でカナダに入国していた日本のアイススケート選手も隔離が延長されていたみたいですし、私たちと同様に結果が来ていないとのツイートも多く見られました。


14日間を経験して思うこと

とにかく「14日は超長い」です。
「たった14日間」と思っていた私は、かなり辛い期間になりました。

⑦では「お金がかかるよ!」と書きましたが、しっくりこない部屋での2週間は余計長く感じるし、隔離延長となれば金銭的なダメージより精神的ダメージの方が大きかったです。

これからカナダへ渡航予定の方へ

多少出費が増えても居心地の良さそうな隔離先を選ぶことをお勧めします。そして欲を言えば、自主隔離しなくても良い方法で入国することをお勧めします。

読んでくださった方が、私たちのような最悪な移住スタートを切らないことを祈っています!

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