この記事は#2の続きになります。
最初から読みたい方は#1からどうぞ!
・脱退一時金の還付金申請について知りたい方
脱退一時金の受け取り方
厚生年金の脱退一時金受け取りの全体の流れは以下の通りです。
今回は4、5の赤線の部分になります。
- 脱退一時金の申請:
年金を支払っていた本人自身で日本を出国から2年以内に申請する。 - 脱退一時金の受取:
源泉徴収されたものが本人の口座へ脱退一時金が振り込まれる。 - 源泉徴収分の還付金申請:
納税管理人が本人に代わって確定申告をする。 - 還付金の受取:
日本に口座を持つ納税管理人へ還付金が振り込まれる。 - 還付金の引き渡し:
納税管理人が受け取った還付金を、本人へ引き渡す。
還付金の受け取り
#2でも書いた通り、確定申告で還付金の申請を行ったあとは、還付金が振り込まられるまで待つのみです。
振り込み先は?
還付金の申請時に記載した納税管理人の口座に振り込まれます。
時期は?
私の場合は年度が変わって4月に振り込みがされました。
還付金の申請(確定申告)から約2ヶ月ほどかかりました。
還付金の引き渡し
還付金が自分の口座に振り込まれたら、
納税者(友人)に還付金を引き渡します。
方法
私はオンラインの海外送金サービスで送りました。
納税者である友人とメールをしながらオンラインで送金したので、すぐに友人が受け取ったことを確認できて安心でした。
長年日本で厚生年金を払っていた方や、給与が高く年金を多く支払っていた方は、還付金もそれなりの額になります。送金間違いなどのトラブルを防ぐために、納税者とまめに連絡を取るとお互いに安心して受け渡しができると思います。
最後に”納税管理人解任届出書”をお忘れなく!
無事に納税者への還付金の引き渡しが完了したら、納税管理人の役目終了目前です。
最後に納税管理人解任届出書を提出して終わりです。
納税管理人解任届出書とは?
納税管理人解任届出書とは、その名の通り納税管理人を解任しますという書類です。
これを提出しないと役割が継続されたままになるので、もし納税者が再度日本に住所を持って納税することになった際に、代わりに納税する必要が出てきてしまうようです。
私も確定申告をするまでは知らなかったのですが、確定申告を担当してくれたお姉さんが『還付金を受け取ったら納税管理人解任届を出してくださいね』と教えてくれました。
納税管理人解任届出書の提出方法
納税者(今回の場合は友人)が住んでいた住所を管轄している税務署に提出します。
方法は、税務署に直接出向いて提出する方法と、郵送で提出する方法の2パターンです。
納税管理人解任届出書は国税庁のHPからダウンロードできるので、私は郵送で送りました。
実はこの書類、提出するだけで解任は完了するようです。
私は郵送してから約1ヶ月間『解任届を受理しました』みたいな内容の通知が来ることを待っていたのですが、待てど暮らせど連絡がないので管轄税務署に電話で問い合わせてみたところ、”そういう連絡は税務署からはしませんよ”と冷たく言われてしまいました。
(お世話になって管轄税務署の電話対応はいつも冷たかったなぁ)
納税管理人解任届出書は印鑑もサインも不要で、心配になる程あっさりした書類でした。
問い合わせをした時、名前も聞かれなかったですし照会もしてもらえませんでした。
私はケチって普通郵便で送ってしまったので余計に心配する羽目になりましたが、できれば簡易書留で送付したほうが良いですね、個人情報ですし。
終わり
これにて納税管理人のお勤めは終了です。
お疲れ様でした!
私自身よく分からずに納税管理人になったので大変でしたが、初めての経験でとても勉強になりました。
今終えて思うのは、やはりお金に関わる事なので、本当に信頼できる人に頼む頼まれるのが一番大事だということ。私の場合はトラブルはありませんでしたが、それでも多少緊張や不安はありましたので、役目を終えた今ほっとしています。
”厚生年金の脱退一時金の還付金受け取りのための納税管理人”についてはあまりいい記事に出会えなかったので、今回私の経験を3つの記事に分けて書いてみました。困っている方の参考になればいいなと思います。
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