私のつわり体験記

同じようで違う毎日

妊娠して初めて知ったのは、ドラマでよく見る“突然、トイレへ駆け込んで吐く”みたいなのだけがつわりじゃないということ。私の場合は主に食べづわり・眠気づわりでした。

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つわり出現

私は、妊娠5週の後半からつわりの症状が出始めました。初めの数日は、日中に我慢できないほどの眠気がきたり、夫の帰りを待てずに夕飯をつまみ食いしてしまうほど不快な空腹感がきたりという感じ。

私がこの時期に経験した主な症状は、
・空腹感、吐き気(後述)
・匂い過敏(食べ物や猫、焚き火の匂いで気持ち悪くなる)
・倦怠感(とにかくだるい・眠い。家事だけでなく大好きなゲームすらできない。)
・車酔いしやすい(全く外出できない。食料品の買い物も夫頼み。)

この時期は、体調の辛さはもちろん、家事のほとんどを夫に頼りっきりだったことも心苦しい時期でした。夫は仕事だけでなく家事までを頑張ってくれているのに、私は朝食の準備ばかりか玄関先の見送りさえままならず、ずっとドヨンとした空気を纏っているだけ。『お腹で子を育てているだけで十分』と言われても、エコーで姿を見たわけでもないし、今だに子宮外妊娠の可能性だって拭えない中で、「本当に育てられているのかな?」と不安や自己嫌悪を感じるばかりの日々でした。

また、妊娠を周囲に公表していない場合は、こういった辛さを共有できる人が少ないので、それもまた辛いと感じる要因だと思います。私たちは私と夫の両親、姉妹にのみ発表しましたが、最近妊娠・出産を経験したわけではなかったり、つわりがなかったりしたので、安定期に入って先輩ママの友達らに伝えた時に『つわり辛いよね!頑張ったね!』とメッセージをもらった時にはジーンと来たし、「もっと早く話を聞いてもらえたらよかったのに〜!」という気持ちになりました。笑

もちろん、先に伝えた家族達も気を遣ってくれていたのですが、誰かにすがりたくなるほど精神的に辛い時期だったんだと思います。

食べづわりの変化

私の場合、食べづわりの症状は週数ごとに変化していきました。

5〜7週:とにかく空腹!お腹が空くと胃が気持ち悪い。食べたいものがコロコロ変わる。ジャンクなもの、インスタント食品などを特に好む。
8週〜:胃のムカムカが頻発。食欲喪失。眠ることで忘れられる。
9週〜:匂いや食事を想像するだけでえづくようになる。唯一食べられるフルーツとゆかりご飯だけが心の支え。1日の中で症状に波が出てくる。(午前中は比較的軽いことが多く、午後から辛くなる。)
11週:症状が軽くなった気がする。つわりの終わりが見える。
12週〜:症状悪化。夜間、空腹感で寝付けなくなる日が増える。

個人的にはどの時期も辛かったけど、えずくような症状は「吐きたくない!」という気持ちも相まって一番怖かったかな。私が見ている妊娠アプリでは“9週あたりがつわりのピーク“と書かれていたので、10週以降は楽になると思っていたのですが、そう簡単に終わるものではありませんでした。「まだかまだか」とつわりの終わりを待つだけの日々は、精神的にも辛かったです。

炊事が苦痛すぎる宣言、をしました。

結婚して7年、食事の準備は妻としての私の大きな役目でした。筋トレで体づくりをしている夫のために、できるだけ健康的で楽しい食事を心がけてきました。

だけど、つわりの症状が出始めて10日ほど経ったころ。家事をこなせないほどの倦怠感や偏食の症状が妊娠の影響なのだと分かってから、本格的に炊事が辛いことを夫に打ち明けることにしました。

もちろん夫はつわり開始後から私の体調を気にかけてくれていて、『自分のはついででいいから』と食事時間を私のタイミングに合わせてくれていました。でも、私はジャンクなものやふりかけご飯、フルーツなどとても料理とは言えないものを食べることで精一杯になっていて、どう考えても夫には不十分な食事です。「お味噌汁やサラダくらいついでにササっと準備してあげられないものか」とできない自分にストレスを感じる反面、夫がその“ついで”に期待している感じもまたストレスでした。

自分(とお腹の子)の体調と精神衛生を最優先に考えて、これらのストレスから抜け出すための炊事が苦痛すぎる宣言。この宣言を皮切りに夫婦で話し合った末、つわりが終わるまでの1〜2ヶ月間は各自で食事準備をすることで話がまとまりました。

話し合いの中で、夫は『料理が苦手だから甘えている部分があった、僕でも作れるものを教えてほしい。』と言ってくれました。でも、私でさえ妊娠生活がこれだけ大変だとは知らず、自分自身の体調の変化に振り回されている中、夫が私の変化について来れないのも当然のことです。今回、「私はキャパオーバーです」と夫に伝えることでできない自分を認めることができてよかったし、私の状況を真摯に受け止めて協力してくれた夫には本当に頭が下がる思いです。

つわりの終わり

私の場合は突然「終わった!」という実感はなく、胃の不快感や倦怠感を感じない時間や日が増えてきて、徐々に落ち着いたという印象でした。それを感じ始めたのは14週以降から。

体調に波はあるけれど、ヨガや家事、庭の仕事、趣味のソーイングやゲームなどをする気力が少しずつ戻ってきました。また、徐々に義理の家族に会いにいったり、IKEAに買い物に行ったりと長時間の車のお出かけもできるようになっていきました。

17週あたりで食欲が再び落ちたのですが、7月に入って暑くなってきた時期でもあったので夏バテの影響だったのかもしれません。つわりの頃のように料理が全くできないほどではないので、具沢山味噌汁を作って体力を落とさないように気をつけていました。

ちなみに、日中の眠気や倦怠感は21週に入った今でもあって、やたらだるい日やいくら寝ても眠たい日が何日かおきにあります。こういった症状は、出産して体が落ち着くまでは仕方のないものとして気にせず、体調のままに過ごしていこうと思っています。

妊娠は試練だらけ

妊娠ってなんとなくハッピー!な出来事ばかりだと思っていたけど、実際経験してみると乗り越えなきゃいけない試練がいくつもあるんだなと痛感しています。中でもつわりは、妊娠初期に夫婦2人で乗り越える最初の関門のような印象でした。おかげで、7年一緒に暮らしてきて新たに気づいた夫の素敵な一面もあったし、自分自身について深く考えるきっかけにもなりました。

こういうことを繰り返して、私たちは少しずつ両親になっていくのかな。

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