カナダに来てから始めた家計簿。
買い物をしたら書き込むを繰り返して、気づけばもう3年目に突入していました。
苦手意識
今はもう完全にルーティン化した家計簿だけど、ふと「家計簿、苦手だったよな〜」と昔のことを思い出しました。
子どもの頃のおこづかい帳から始まり、一人暮らしをするようになっても長続きせず、挫折の繰り返し。詳細なデータが入った表や円グラフを巧みに使ったやりくり上手に憧れるのに、だんだん面倒になってくるし、貯金もたいして増えないしでやる気も下がってくる。
私には、家計簿を継続するためのマメさや忍耐力が足りないんだろうな。と、結婚する頃にはすっかり諦めてしまい、夫に「私下手だから、お金のことは任せる!」と丸投げしました。
とはいえ、家事担当は私なので、食料品の買い物まで夫に任せるわけにもいかず。2人で貯蓄目標や支出予算を話し合い、そのうち食料や日用品にかかる分は私が管理することになりました。
予算を考えるときに夫が見せてくれたのが家計管理のシュミレーター。(クリックでページが開きます)一見家計簿のようだけど、あくまでシュミレーターなので『もし食費に〇〇円かけたら』とか『通信費を〇〇円にしたら』とか、いろんな状況を想定して支出額や貯蓄額の予定を立てることができるもの。これは英語版ですが、日本の金融庁や銀行のHPなどでも似たようなツールが公開されているようです。
実際の収支バランスを見ること=家計簿とばかり思っていた私は、初めてそういうツールに出会い、「こういう風に考えるのか!」とすごく感動しました。今考えると当時の自分のマネーリテラシーの低さにゾッとするけれど、何はともあれ教えてくれる人がそばにいて本当に良かった。
家計管理というものが分かってきたのはそれから。月の予算分の現金をお財布の中に入れて、『カード払いや口座のお金を使わずに、それだけで生活する』経験でいろんな気づきがありました。
「残り1週間、1000円で乗り切らなきゃ!」という絶体絶命の状況でも、買い物する店・購入する量・献立の工夫次第で、案外どうにでもなること。そうやって無駄なくかつ無理なく暮らすために頭をひねる時間を、私は楽しめる人間だということ。
毎月の成功を積み重ねていくうちに、やりくり上手ってこういう感じか!と分かってきた実感もありました。
再開
そんな私が家計簿を再開するきっかけになったのが、カナダでの生活が始まったこと。カナダではキャッシュレス文化がかなり進んでいて、むしろ現金を使うことが不便だったり、危険だったり、ちょっと損だったりします。ほとんどの店でクレジットカードが使えるし、e-Transfer(メールアドレスを使った送金サービス)もあって、現金を使うことは滅多にないので、我が家ももれなくキャッシュレス化することになりました。
でも、3年ほどの現金縛りの生活を通してようやく家計管理というものを掴み始めた私には、形のないお金を管理することはまだまだ不安。ということで、家計簿をつけて毎月の支出額を確認していくことにしました。
家計簿といっても、表計算の基本知識しか持ち合わせていない私がNumbers(Apple版Excel)で作った、本当にシンプルなもの。記録するのは使った金額・日にち・場所の3項目だけ。食費・日用品費の支出の記録して支出総額を確認する、これだけのための家計簿です。
それでも当初は、家計簿というものを再開すること変に気合が入ったりもしました。もっと詳しく記録したほうがいいんじゃないかと思うこともありましたが、夫が『月の予算を超えていないか確認できれば十分だから』とアドバイスをくれたおかげもあり、余計なアップデートを加えず、気楽に家計簿を続けることができました。だから、現金を全く使用しない生活に変わっても家計に影響はなく、「こんなにシンプルな家計簿でも十分だなんて」と今だに自分でも驚きます。
時にはオーバーしてしまうこともありますが、家計簿を見ればすぐに理由がわかります。反省すべき点があるのか、予算を見直すべきなのか。理由がわかれば、次の月に活かすだけ。
月の支出予算を決めること、そして実際の支出を書き出していくこと。それだけで立派な家計管理だ、と昔の自分にも教えてあげられたらいいのになぁ。
NumbersからNotionへ
そんなシンプルが売りの我が家の家計簿も、今年はNotionに移行して、さらにちょっとだけバージョンアップしました。ツールをNotionに変えたのは、スマホで操作しやすい方がより継続しやすいと感じたから。ゆっくり閲覧する時はiPad(もしくはlaptop)、入力はスマホから、という私の使い方に合ったデザインを求めて、テンプレートを作成しました。おかげで入力にかかる時間・労力をぐんと減らすことができて大満足の使い心地です。
さらに、とある品目をいくつかピックアップして、それらの購入頻度を確認できるようにしました。これがバージョンアップした部分。
ピックアップしているのは、日用品などの単価の高い品目や無駄遣いを減らしたいと思う品目。支出を予算内に抑えるためには、単価の高い品目の購入時期を被らせないようにするのも大事なので、購入頻度を把握し、次の購入時期の目安をつけられるようにとこの機能を追加しました。
ピックアップした品目は年間(月間)の総支出額も計算できるので、趣味のコーヒー豆も追跡対象にしています。これは完全に興味本位(笑)総額を見るのが怖い気持ちもありつつ、家計簿をつける楽しみにもなっています。
「私はやりくり上手になんてなれない」なんて思っていたけれど、ほとんど毎月予算を守って生活できているし、苦手意識のあった家計簿も楽に続けられている。
ここまで6年かかったけれど、家計管理に対する意識や考え方がずいぶん変わったこと、今は誇らしく思ってもいいよね。
テンプレートはこちら
私が作成したNotionの家計簿テンプレートは以下にリンクを貼っておきます。
無料ですので、気になった方はぜひ使ってみてください。
コメント
はじめまして
Notion家計簿テンプレートをお借りしました。ありがとうございます。
家計簿を少し触ってみて、初心者でもカスタマイズもできそうなので(今度こそ)続けられそうな気がしています。
ブログもシンプルで素敵ですね。また寄らせて頂きますね。