レシピを思いついたのは、ある日の昼食で作った、ケールの肉炒めを食べている時だった。『ケールって、なんか高菜っぽい味がする』そう思った。
ケールはカナダに来てよく食べるようになった。たっぷりと葉がついたケールが6本1束くらいになって手頃な価格で買えるからだ。栄養価が高い野菜なので、効率良く栄養が取れる気がして気に入っている。とはいえ、独特のエグみ?を少し感じるので、果物と合わせてスムージーに入れたり、炒めたりスープにしたりして食べていた。
高菜っぽい風味を感じてから、今度はそれに寄せて味付けをしてみることにした。これまでは他の野菜と合わせてエグみを感じにくいように調理してきたが、ご飯に合うような濃いめの味付けにしてみると、ケール単品でも苦味やエグみを感じることがなく、我ながら高菜漬けに近づいた感じがする。
本当にささっと作れてしまうのでレシピと言うほどでもないけれど、そのレシピをまとめておこうと思う。
材料
- ケール 4本(約200g)
- 塩 ひとつまみ
- しょうゆ 大さじ1と1/2
- 豆板醬 小さじ1/2
- ごま油 たらり
作り方
- ケールは洗って、葉っぱと茎に切り分ける。葉っぱは適当な大きさにちぎるか、ザク切りに。茎は5mmくらいの小口切りにする。
- フライパンを熱して油(分量外)を引き、ケールと塩を入れて炒める。ケールから出てくる水分を飛ばすような感じで。
- ケールのカサがぐんと減ったら、火と弱めてしょうゆと豆板醬を入れ、さらに炒める。
- ケールの茎がしょうゆの色に染まって全体がしんなりとしたら、ごま油を和えて完成。
ポイントは、茎の部分を薄くスライスすること。大きすぎると、歯応えが高菜に似ない。
高菜漬けではないので日持ちもそこまでしないし、ご飯に巻いてた食べることもできないけれど、日本食が恋しい海外勢としては十分ほっとする味だ。3日間ほどは冷蔵保存できることを確認しているので、特にひとりでお昼ご飯を食べるときは、ケール高菜とご飯と目玉焼きでサッと済ませてしまうこともできて重宝している。
海外で暮らしていてもお米が好きな私にとっては、お守りのようなレシピになった。
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