一元化手帳とコモンプレイス手帳術を1年間続けてみて感じたメリット・デメリット

作業部屋にて

高校生の頃から手帳をつけ始め、勉強の記録や予定など、いろんなことを書いていた私。

スマホアプリで予定を管理する時代の流れに乗ってからは、紙の手帳を買うこともなくなっていたのですが、去年の夏、たまたまYouTubeのおすすめに出てきたこちらの2つの動画をみて、“手帳をつける”という習慣を再び取り戻してみることにしました。

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きっかけ

この動画で印象的だったのが、『人は目にした情報の97%を1週間後には忘れてしまう』という言葉。調べてみたところ、『学びを結果に変えるアウトプット大全』の著者の樺沢紫苑氏の研究結果だそうです。

私の趣味はPinterestやYoutubeを使って、アイデアや知識を収集すること。でも、この言葉を聞いて、情報収集のつもりが、ただ情報を消費しているだけになっていることもありがちだなと気づきました。

ーーーー今まで目にしてきた情報のうち、果たしてどれほどが自分の血肉になっているのだろうか。
情報が溢れている現代だからこそ、それに翻弄されず、着実に自分のものにしていくために、一元化手帳を始めてみようと思いました。

一元化手帳とは

先ほど紹介した動画によると、一元化手帳とは手帳(スケジュール帳)とノートを1冊に合わせたもの。手帳の時系列に合わせて、ノートを書いていきます。

ノートには、書く内容(ジャンル)を決めず、その時に「書きたい」「メモしておきたい」と思ったことを書きます。何でも書いて良いので、一元化手帳を持っておくと書くノートに迷う必要がなくなります。

しかし、何でも書いていくと、いざ振り返りたい時に該当のページを探すのが難しくなるという弊害も起こります。

そのデメリットを補うのが、コモンプレイス手帳術です。
コモンプレイス手帳術では、まず、自分のノートを振り返って、よく書いている内容(ジャンル)を炙り出します。それをKEY(キーワード)として設定し、KEYごとに色ペンやシールなどで目印を決めて、整理していきます。

使った文房具紹介

本当は裏移りしない紙を使っているノートが良かったのですが、思い立ったら低コスト&なるはやで始めてみるのがつきのこ流。現在カナダの郊外在住の私は、とりあえずDollarama(カナダの100均)に走りました。

買ったのは
・ソフトカバーの無地のノート
・コモンプレイス用に複数カラーの丸シール

ペンは、ずっと気に入って使っているパイロットのkakuno(万年筆)を使います。

Dollaramaにはリングタイプのノートやハードカバーのノートが多かったのですが、書きやすさにこだわってソフトカバーのものを頑張って探しました。(かなり選択肢が少なかった!笑)表紙を見た感じ、スケッチ用みたいです。

手帳デコレーションを楽しんでいる方々に憧れはありますが、大きな筆箱やシール帳もセットで持たないといけなくなるのは面倒だし、手帳をつける目的が変わっていってしまいそうだったので、とりあえずノートとペンだけで始めました。

メリット

1.いつからでも始められる。いつでも再開できる。

市販のスケジュール帳は1月始まりや4月始まりがほとんどなので、出遅れると始めづらい気がしますが、この方法は自分で日付を書いていくので、思い立ったらすぐに始められました。(私は2023年8月から開始)

また、私はつわりがひどく、全く手帳が書けない期間がありましたが、一元化手帳のおかげで空白のページを作らないで再開できたのも嬉しかったです。市販のスケジュール帳を使っていたら、真面目に書いていたページが多いほど空白の期間が目立つものなので、開く度に悲しい気持ちになっていただろうなと思います。

2.書き方の自由度が高い。

これは特に、スケジュール帳としての面で感じているメリットです。真っ白なページに好きにかけるので、勉強や運動を習慣化するためにハビットトラッカーを作ってみたり、予定が見やすいようにレイアウトを工夫してみたりと、自分が使いやすいようにスタイルを改良していくことができます。改良を重ねることで書くことがどんどん楽に、そして楽しくなりますし、手帳と一緒に自分の成長(変化)も感じることができます。

ノートやスケジュールの書き方に迷った時は、Pinterestでいろんな人の手帳の中身を参考にして、新たなアイデアを探してみるのも楽しいです。

3.人生を多面的に振り返ることができる

何かをきっかけに勉強用ノートや日記帳などを始めてみても、大抵の人にとって“継続”は難しいことだと思います。そして、そんな半端なノートをある日偶然見つけた時、皆さんはどうしていますか?
私は、それまでのページを破り捨て、なかったことにしてしまいます。またそこからやり直せば良いだけのことなのですが、やはり継続できなかった自分が恥ずかしくなったり、嫌になったりするからです。

でも、一元化手帳を始めてから、不思議と“中断と再開”に抵抗がなくなりました。
それは単に何でもノートができたからではなく、一元化手帳を振り返れば、中断期間にも自分の人生が続いていたことが読み取れるからだと思います。スケジュールを見れば『〜で忙しかったなぁ』とか、ノートを見れば『別の分野の勉強を頑張ってたなぁ』とか、自分なりに充実した日々を送っていたことが書かれているので、どんな時も決して無駄ではなかったと感じるのです。

勉強や日記帳などの専用のノートは、読み返してもその一面しか振り返ることができないし、「これだけか」と無駄に低い自己評価をつけてしまいがちです。でも、仕事も趣味も勉強も、時間軸を揃えて1冊に集約しておくだけで、多面的である自分を客観視でき、認められるようになったので不思議なものです。

いつでも何でも書きたいことを受け止めてくれるだけでなく、自分の人生を肯定させてくれるような懐の広さをもっているのが一元化手帳の良さだと実感しています。

デメリット

長期的なスケジュール管理は難しい

一元化手帳では、現在の月や週に合わせてカレンダーを追加していくので、最長でも1ヶ月先の予定までしか書き込むことができません。なので、一元化手帳といえどスケジュール管理に関しては、長期的な予定が管理できるアプリやスケジュール帳、カレンダーなど、何かしらのツールと併用するのが現実的です。私も、スケジュール管理はスマホのアプリをメインとして使用しています。

本当に手帳一冊だけで完結させたい方は、私が使っているような普通のノートではなく、システム手帳を使った一元化手帳が良いと思います。

まとめられるノートの向き不向き

スケジュール帳とノートを1冊にまとめらる一元化手帳ですが、長期的な計画や大きなプロジェクト、時系列に振り返る必要のないものは、この手帳と分けて管理した方が良いと思います。

受験生や資格試験に向けた勉強をしている方を例に考えると、試験会場で直前までそのノートを用いて勉強するとなれば、いろんな情報が混ざった中身の薄いノートを、たくさん持って行かなければならない状況に陥ってしまい、効率が悪いからです。

“1冊にまとめられる”というのが一元化手帳の強みですが、全てのノートが対象ではないことに注意が必要です。ちなみに私は、資格試験のノート、ハンドメイドの記録(図案集)、妊娠中の記録は別ノートで管理しています。

web等で収集した情報を、アナログに書き直すのが煩わしい

初めにも書いたように、私はPinterest やYouTubeなどからアイデアを探すのが好きです。また、海外在住ゆえ読書は電子書籍がメインだし、スケジュール管理もカレンダーアプリで行っています。

このようにデバイス経由の情報が多い生活だと、アナログノートに手書きで書き写す作業が面倒に感じます。これはデメリットというより、個人的なプチストレスかもしれません(笑)もちろん自分で書くことにも意味があることは承知ですが、これまで幾度となく「スクショが貼れたらなぁ」と思いました。

スマホプリンター?ミニプリンター?を使えば解決することですが、プリンター・インク・紙の購入などのコストをかけてまでやる必要があるのかなとも思い、まだ踏み切れていません。

見返しやすいノート作りが難しい

振り返りのメリットを挙げた一元化手帳ですが、そうなると見返しすいノート作りを意識する必要が出てきます。

手軽さを重視してノートとシールと万年筆1本で始めた私の場合、センスのせいかペン1本のせいか、装飾に限界を感じ、どのページも同じように見えてしまう現象に陥りました。

先ほどのデメリット同様、手帳を書くための必要道具がどんどん増えていくのは、個人的には避けたいところ。(インク切れなどで、思うように書けないとなれば本末転倒なので)でも、“何でも自由に書いて良い”という一元化手帳の手軽さと、振り返りやすいノート作りの意識のバランスを取るのは、簡単ではないな〜と感じます。

めげずに継続することで、こういったスキルも少しずつ付いてくるのかなぁ。

そしてデジタル化へ

現在は、これらのデメリットを踏まえて、デジタルノートで一元化手帳を続けています。
タブレットとペン1本でこれらのデメリットをカバーできるようになったので、以前よりもさらに楽しく手帳が続けられています。デジタルノートでの一元化手帳については、また今度詳しく書いてみたいと思います。

始めた当初は、こんなに続くとは思っていなかった一元化手帳。自分が一番驚いているところですが、やはりそれだけのメリットを日々実感しているからこそ、無理なく楽しく継続できているのだと思います。

おうちに余ったノートや、システム手帳のリフィルの順番を変えてみるだけでも始められるので、気になる方はぜひ一緒に手帳ライフを楽しみましょう〜!

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