我が家にある猫用のシステムトイレ。下段に吸水シート、上段に猫砂を入れて使うもので、日本にいた時から長年愛用してきたタイプのトイレです。しかし、カナダで使い続けるにあたって困ったことがあり、試行錯誤を重ねることに。今回はそのあれこれについて書いてみたいと思います。
カナダで直面した困りごと
まず、カナダでもシステムトイレを使い続けて困ったこととは、システムトイレ用の猫砂の種類が少なく(ほぼない)、高いこと。こちらでは灰色の小さい粒々の砂(おしっこも固まるやつ)が主流らしく、スーパーやホームセンターで見かけるのはそれらだけ。夫の家族やご近所さんがうちのシステムトイレを見て『便利なトイレだね!』と驚いていた反応からするに、あまり知られていない様子。もちろんネットで買うことはできるのだけど、かなーりコストがかかってしまうので(日本との物価の違いを考慮しても!)、我が家では予算オーバー。純正を使うのは諦めて別の方法を模索することにした。
いっそのことどこでも買えるノーマルな箱と猫砂に変えてしまおうかとも考えたけれど、まずは今あるシステムトイレを活用する方向でできるだけ試してみることに。それはやはり今あるトイレをただのプラスチックゴミにしたくないこと、猫にとって使い慣れたトイレの形を維持したいことが大きな理由。
木質ペレットを使ってみる
そうして調べていく中で良さそうと思ったのが木質ペレットという素材。システムトイレで使われている猫砂は鉱物系の比較的大きな粒で、おしっこで固まらないのが特徴だけど、木質ペレットも比較的似たような粒の大きさで、おしっこで固まらないとのこと。とにかく固まらないものを求めていたので、一度試してみることに。木質ペレットは火おこしの際の燃料としても使われることもあり、ホームセンターで10〜20kgのサイズでかなり安く売られているのを見かけたので買ってみました。(なんでも安いものから試すタイプ)
実際に数日間試してみたところ、うちの猫の反応はイマイチで、砂をあまり触りたがらなくなってしまった。(トイレの淵に足をかけてギリギリのところで排泄したり、うんちを砂で隠さなくなってしまったり)様子を見ている感じでは、粒が大き過ぎるのが問題なよう。掃除の楽さには変わりなく、これで代用できたら安上がりでいいなと思ったけれど、猫のためにならないので他のものに変えることに。
次に試したのが、猫トイレ用の木質ペレット。こちらは前回使用した木質ペレットと比べると粒が小さく、純正の猫砂と似たようなサイズ。うちの猫は結構気に入ってくれたようで、前回より明らかによく掘るようになったし、トイレも落ち着いてできている様子。ペット用の木質ペレットになっただけで値段は結構変わるけど、それでもシステムトイレ用の砂に比べるとだいぶ安上がり。初回はオンラインのペット用品屋さんから購入したのですが、近所のペット用品屋さんでも購入することができたのも嬉しいポイント。鉱物の砂と比べると軽いのも助かります。
掃除の面で言えば、正直なところ少し面倒に。前述したように木質ペレットはおしっこで固まらないのですが、濡れるとボロボロと崩れてしけった木屑になります。システムトイレはすのこになっているので、崩れて下段に落ちていくのは問題ないのですが、量が多くて掃除に支障が。下段は引き出し式で吸水シートを敷くだけのスペースしかないので、大量の崩れた木質ペレットが引き出すたびに周りにこぼれてしまいます。(あと、木質ペレットが吸水するので吸水シートがあまり活躍しなくなった感じもある。下段を開けた時にツンと尿臭が。閉めている時はそこまで気にならないので私は許容できる範囲でしたが。)
総括すると、手軽に買えて、猫も気に入って使ってくれていることは喜ばしいけれど、システムトイレの下段の薄さが木質ペレットの性質と合っておらず、使いづらい。システムトイレを使うメリットは、おしっこの片付けが週に1回程度で済むところだと思うので、頻回に下段に落ちた木質ペレットを片付けなければならない状況は変えたいところ。
トイレとの相性を考える
そこから、木質ペレットと猫のトイレについて調べてみると、最近は木質ペレット用に下段が厚いシステムトイレが販売されているらしい。カナダでも”sifting litter box”と検索すれば、似たようなスノコ式のトイレがたくさん出てきました。(鉱物系の猫砂と吸水シートと組み合わせて使うようなシステムトイレは知られていないけど、木質ペレットを使う人はある程度いるらしい!)
我が家のシステムトイレと販売されているこれらのトイレをよく見比べて、今のトイレでうまいこと使えないかと考えた末、下段を丸ごと崩れた木屑の受け皿として使う方法でやってみることに。
結論、これが個人的にはベストな使い方!1日1回、うんちを片付けるついでに砂をかき混ぜて、崩れた木質ペレットを下に落とし、1週間に1回くらいの頻度で下段の掃除をするスタイルで落ち着きました。下段には、掃除がしやすいように(かつ消臭の効果も期待して)新聞紙と吸水シートを敷き、すのこを取り外して掃除しています。引き出しを使わないと下段の高さ(5cm以上ある)をフルに使えるので容量に余裕があり、かなりの木質ペレットを落とすことができるようになりました。
ゆくゆくは、大きいcompostable bagを購入して下段を丸ごとそのゴミ袋で包んで、より簡単に片付けができるようにしたいな。そうしたら新聞紙だけで事足りて吸水シートが不要になるかもしれないし、経済的で環境にも優しいかな〜なんて考えています。
木質ペレットのデメリット
今使っている木質ペレットを過去に使用していたデオトイレの猫砂と比較して考えると、木質ペレットは軽いのでトイレの周りに砂が飛びやすく、消臭効果もやはり劣ること、そしておしっこの色がわからないという点はデメリットだと思う。だけど、かなり経済的で、物価高騰の中で木質ペレットはかなり有能な猫砂だと思います。
こうやって書き起こしてみると、そんな単純なこと!という気がするけれど、本当に悩んでいたことだったので解決策が見つかってスッキリ。何より、猫砂以外に買い足す(直す)ものがなかったことが嬉しい!
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